書肆子午線の敢行第一弾二詩集、『古賀廃品回収所』、『形式は反動の階級に属している』は現在、下記の書店でお取り扱いいただいております。下記に掲載されていない全国の書店からもご注文が可能ですので、ぜひ、お近くの書店でお求めください。
書肆子午線 新刊二書同時刊行!!
これまで「子午線編集部」として同人誌「子午線 原理・形態・批評」を3号まで刊行してきましたが、この度、出版社「書肆子午線」を立ち上げ、この二詩集の刊行と共に、あらためて活動していくことにいたしました。
著者:中尾太一
136頁/四六判並製/定価:2000円+税
中尾太一詩集『ルート29、解放』(2022年)が森井勇佑監督(『こちらあみ子』)により映画化!
映画『ルート29』原作詩集の新装版。
国道29号線、きみは/このどうということのないものが接続された/骨と体が/百年後には決して/託せないものをしっているだろうか/わたしはそのころ/きみが素足で土をふみながら歩いていることを/祈っている/約束とはそういうもので/つなぐ手を永遠に借りてもいいという信頼に/わたしは永遠に、救われている
(「ルート29、解放」より)
著者:大杉重男
536頁/A5判上製/定価:4500円+税
これは「入門書」でも「専門書」でもない。「門」を破壊する「破門」の書である。
憲法九条、「歴史認識」論争、日本語のエクリチュールを新たな視点から批判的に読み直し、和辻哲郎、夏目漱石、谷崎潤一郎、徳田秋声、福本和夫、中野重治、保田与重郎、大西巨人、三島由紀夫、中上健次、大江健三郎、山田美妙らのテクストの転覆的読解を試みて、「東アジア的専制主義」批判から「東アジア同時革命」へ向かう。「最後の文芸批評家」による「最新」の「時間錯誤」的日本=文芸批評。
著者:林美脉子
312頁/四六判・並製/定価:2500円+税
詩が言葉を受肉する彼方へ
言葉になるまえの遥かな声に呼ばれ、古代がいまだ息づいていたインド、エジプト、中国を巡る詩人のひとり旅
自分はどこからきたのか――。その問いに導かれ、ひとり飛び込んだインドへの旅路にはじまり、エジプト、中国を巡った詩人・林美脉子による約35年前の旅の記録。
抗えない思いに突き動かされて世界4大文明の地を彷徨った著者の言葉によって、いまや感じることのできない、もはや消え去ってしまった古代の混沌とした息吹が感じられる紀行文。
装幀=菊井崇史
著者:宮田直哉
96頁/A5変形・上製/定価:2400円+税
けれども私は待ち望んでいるのかもしれなかった。
目の前の風景が白く永遠と広がってゆく中で、
かつて互いのまぶたの上をかすめていたほのかな明かりと、
互いに感じあっていた微かな体温とが、
忘れ去られ、忘れ果てることを。
(「ある愛の風景」より)
なんでもないような風景に目をやれば、そこには記憶や過去の人々が、ふいに映し出されてしまう。
おぼろげに揺らぐ、ともすればつかみそこない、のがしてしまうものを、二人称の呼びかけによってたしかめていくように綴られた41篇の詩。
抒情詩の精髄を引き継ぐ詩人の第2詩集。
装幀=清岡秀哉
著者:若尾儀武
96頁/四六判並製/定価:2200円+税
詩は、遠い戦禍を思う
若尾儀武、第三詩集。
この子の手
きっと立派な
ウクライナの手になるよ
誰かこの子の手をくるんで
連れて行ってやって
くれないか
装幀=稲川方人
著者:伊藤悠子
96頁/A5変形上製/定価:2200円+税
美しいと思った日々が/絵画のような遠くを散っている
(「草深百合」より)
思い出というものではない、遠い風景の中の懐かしい微笑みやさびしさ。少女が乗るブランコのこすれる正確な音によって伝えられる生きる生活。清澄な叙情を伝える25篇の詩。
324頁/B5変形/定価:2400円+税
インタビュー 究極Q太郎 政治性と主観性/運動することと詩を書くこと
討議 稲川方人、松本圭二、森本孝徳 現代詩の「墓標」──六〇年代詩
批評
中島一夫 帝国主義の尖兵─文学・転向・擬制3
江藤淳の共和制プラス・ワン
大杉重男 ただ一つの、自分のものでしかない歴史
石川義正 二〇一七年の放浪者(無際限の文学Ⅰ)
綿野恵太 石牟礼道子と憐れみの天皇制
長濱一眞 今宵もきっとあのバルコニーで隣り合いましょう
詩
藤本哲明 ホープフリー・ホープフリー
増田秀哉 食傷する序文
白鳥央堂 風位、ハテ
安里미겔
ロシア革命100周年記念ツイート
主体百六年冬十二月丁酉校聖親肇作憲法十二条―実例と演習で学ぶ校正入門一歩前(一)
憲法十二条義疏──主体百六年冬十二月丁酉校聖親肇作憲法十二条注疏之大盛
書肆子午線の敢行第一弾二詩集、『古賀廃品回収所』、『形式は反動の階級に属している』は現在、下記の書店でお取り扱いいただいております。下記に掲載されていない全国の書店からもご注文が可能ですので、ぜひ、お近くの書店でお求めください。
これまで「子午線編集部」として同人誌「子午線 原理・形態・批評」を3号まで刊行してきましたが、この度、出版社「書肆子午線」を立ち上げ、この二詩集の刊行と共に、あらためて活動していくことにいたしました。