アーカイブ: 刊行物

【新刊】菊井崇史詩集 ゆきはての月日をわかつ伝書臨

著者:菊井崇史
定価:2300円+税
判型:A5変形
ページ数:350
ISBN:978-4-908568-15-2

この時代を生きる切り詰めた生存の姿勢に刻印される誠実な言葉の営為
350頁におよぶ渾身の長篇詩

埋めることことなどできない離散 別離をおもいしらされながら
手紙を託すように 遙かな宛先へ書き継がれた詩文に息衝く抒情
その痛切も断絶も 詩に護られねばならない

著者プロフィール
菊井崇史(きくい・たかし)
1983年大阪生まれ。詩、評論、写真等を発表。書籍の編集、展覧会の企画等にもたずさわる。

*現在、お取り扱いいただいている書店は次の通りでございます。

【北海道】
書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店(札幌市)
MARUZEN&ジュンク堂札幌店

【東北】
ジュンク堂書店 秋田店

【関東】
青山ブックセンター本店
紀伊國屋書店 新宿本店
紀伊國屋書店 横浜店
くまざわ書店 武蔵小金井店
古書ソオダ水(早稲田)
三省堂書店 神保町本店
ジュンク堂書店 池袋本店
東京堂書店(神保町)
ブックスルーエ(吉祥寺)
ブックファースト新宿店
MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店
八重洲ブックセンター本店
隆文堂書店(西国分寺)

【中部】
ジュンク堂書店 新潟店
ちくさ正文館(名古屋)

【近畿】
紀伊國屋書店 梅田本店
ジュンク堂書店 大阪本店
蔦屋京都岡崎店
葉ね文庫(大阪市)
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店

【九州】
長崎書店(熊本)
長崎次郎書店(熊本)

【新刊】菊井崇史詩集 遙かなる光郷へノ黙示

著者:菊井崇史
定価:2000円+税
判型:A5判
ページ数:108
ISBN:978-4-908568-16-9

著者自身の印刷・製本により少部数のみ制作された幻の私家版詩集を復刻

詩の雨が降っている。とうとうやって来た詩の雨が降っている。ひたすら詩の雨が降っている。詩の風景は、詩が書かれることによってその都度、更新される。しかし圧倒的なヴィジョンの顕れ「月膚に千々ノ草花、むさぼる観音の瞳」によって詩の風景にとうとう、革命的な〝光〟が顕れたのである。詩の風景は開け放たれた。
(岸田将幸氏解題より抜粋)

【新刊】若尾儀武詩集 枇杷の葉風土記

著者:若尾儀武
定価:2000円+税
判型:四六判上製
ページ数:104
ISBN:ISBN978-4-908568-14-5

戦禍に葬られた人々の聲を遠い歳月の記憶が消えぬ間にいまここに呼び戻す。
内に残る切れぎれの声を遡上し、いのちと正対した女たち、子供たちの戦争を聞く。
「丸山豊記念現代詩賞」受賞詩人の第二詩集。

遠(とお)で空襲警報が鳴ってました
わたしは竈の火 落さんと
大鍋いっぱいのキャラブキ煮てました
そしたら お母ちゃん
担いでいった鍬 ほったらかしにして
家の戸開けるなり
グラマン 生駒山越えて来よった
キャラブキなんかもうどうでもええ
はよ防空壕に入り!
言わはって

カヨのキャラブキはうまい
苦みうまいこと残して
いつ どこで覚えたんやろな
遅い春の夕飯
お母ちゃん
いつも感心したように言うてくれはるのん
それが聞きたくて

〔…〕

カヨは頑固(こわ)い子や
なに考えてるのか分からへん
お母ちゃんはそういいます
そやけどお母ちゃん
キャラブキのこと
ほんまにどうでもよかったんですか
とろとろと手ェ掛けて守るほどのもん
他にあったんですか
いのちは
ほんまに防空壕に入って守るほどのもんやったんですか
あの時代
(『枇杷の葉風土記』十五より抜粋)

著者プロフィール
若尾儀武 (わかお・よしたけ)
1946 年、奈良県大和郡山市の農村部に生まれる。現・ 神奈川県藤沢市在住。
2015 年、第一詩集『流れもせんで、在るだけの川』(ふらんす堂)にて、第 24 回丸山豊記念現代詩賞受賞。
*現在、お取り扱いいただいている主な書店は次の通りでございます。

【北海道】
書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店(札幌市)
MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店

【関東】
青山ブックセンター本店
紀伊國屋書店 新宿本店
三省堂書店 池袋本店
三省堂書店 神保町本店
七月堂 古書部(明大前)
ジュンク堂書店 池袋本店
東京堂書店(神保町)
B&B(下北沢)
ブックファースト 新宿店
ビア&カフェBERG(新宿)
MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店
模索舎(新宿)
八重洲ブックセンター本店
紀伊國屋書店横浜みなとみらい店 丸善 ラゾーナ川崎店

【中部】
ちくさ正文館(名古屋)

【近畿】
ジュンク堂書店 難波店
清風堂書店(大阪市)
葉ね文庫(大阪市)
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店

【中国】
丸善 広島店
【九州】
ジュンク堂書店 福岡店
長崎書店(熊本)
【沖縄】 ジュンク堂書店 那覇店

子午線 原理・形態・批評 Vol.6

定価:2400円+税
判型:B5変形
ページ数:324
ISBN:ISBN978-4-908568-13-8

巻頭インタビューは10代で現代詩手帖賞を受賞し、その後、障害者運動やアナキズム運動に携わり、90年代にはだめ連界隈で活動を展開、仲間たちと早稲田大学文学部前に交流スペース「あかね」を立ち上げた、「詩人でアナキスト」の究極Q太郎。
障害者運動の歴史、当事者研究、べてるの家、相模原障害者施設殺傷事件、80年代アナキズム運動史、アウトノミア運動、だめ連、イラク戦争反対デモ、事件詩論争、サークル詩など、障害者運動から戦後詩の問題 まで 7 万字を超えるロングインタビュー。
今号からはじまる「討議 現代詩の「墓標」」の第一回「60年代詩」。
「わたしは〈六〇年代の詩〉の気風の持続を、負うだろう」とかつて記し、いまもポレミークな姿勢を維持する稲川方人、昨年より「松本圭二セレクション」 全 9 巻が刊行中の松本圭二、第一詩集『零余子回報』にてH氏賞を受賞した新鋭・森本孝徳、三人の現代詩の実作者が、堀川正美、岡田隆彦、菅谷規矩雄、鈴木志郎康、入沢康夫、長田弘、渡辺武信等の60年代に書かれた作品の具体を読み、現代詩の「歴史的現在」を再検討する。

中尾太一 詩集 ナウシカアの花の色と、〇七年(ゼロナナ)の風の束

著者:中尾太一
定価:2500円+税
判型:菊変形上製
ページ数:92
ISBN:ISBN978-4-908568-12-1

重層化された中尾詩学の奥底に潜む抒情の創痍 その新たな展望を示す待望の詩集 鳥の絵の大きな叛旗をかざして 詩は自由の地へ行く 中尾太一のあふれるエレジー その未踏のカナシミを大声で歌え! かつて/世界概観バイシクルの車輪が回ると風が吹いていた、太陽の光を少しだけ信じていた虹の青は銀やんまの銀に溶け/突出したさいのうを風の中に送った、二、三、四人、の壊れたペダリングにうきうきした日から、詩がずっと若いよ(「ちからのオリジン、二〇〇七」より) 著者プロフィール 中尾太一(なかお・たいち) 1978年鳥取県生まれ。2006年、思潮社50周年記念現代詩新人賞受賞。2007年、第一詩集『数式に物語を代入しながら何も言わなくなったFに、掲げる詩集』を刊行。詩集に『御代の戦示の木の下で』(2009年)、『現代詩文庫 中尾太一詩集』(2013年)、『a note of faith ア・ノート・オブ・フェイス』(2014年)。

川田絢音詩集 白夜

著者:川田絢音
定価:2200円+税
判型:A5変形判並製
ページ数:82
ISBN:978-4-908568-11-4

川田絢音最新詩集 『雁の世』以後の詩と生に流れた緊密な時のささやき 川田詩学の猶予なき未来が白い光の地平に見える

福島直哉詩集 わたしとあなたで世界をやめてしまったこと

著者:福島直哉
定価:2400円+税
判型:A5変形並製(クータ)筒函入り
ページ数:120
ISBN:978-4-908568-09-1

波の音はいつまでも鳴り響いているだろう。空はいつまで も青を広げているだろう。やがて誰もいなくなった浜辺に は光や風が届いてくるだろう。そして誰かが残した足跡か らは思いが溢れてくるだろう。わたしやあなたの思いも溢 れてくるだろう。光に照らされて、生きている人々の、死 んでしまった人々の、すべての思いが溢れてくるだろう。 そうして、すべてというすべての思いが風に乗って、これ から生まれてくる人々に向かってゆくだろう。 屈折と断絶、そして邂逅と別離の限りなき反復 ふたつの若い身体に訪れる息詰まる試練を 世界は新たな希望と見なすのだろうか 現代詩の現在に誕生した若々しい恋歌、 福島直哉第一詩集刊行

絓 秀実時評集 タイム・スリップの断崖で

著者:絓 秀実
定価:2300円+税
判型:四六判並製
ページ数:312
ISBN:ISBN978-4-908568-08-4

リベラル・デモクラシーの断崖から世界を照射する
2004年の小泉政権下でのイラク邦人人質事件から2015年の安保関連法案をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化した「リベラル・デモクラシー」のリミット=断崖を示す、現在、最もアクチュアルな批評家・絓秀実の最新時評集! 2016年現在の「戦後憲法」と「民主主義」をめぐる書き下ろし論考(「戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって」)を収録。 文中で言及された出来事や固有名詞等についての、10万字以上に及ぶ脚注を付す。

鈴木正枝詩集 そこに月があったということに

著者:鈴木正枝
定価:2000円+税
判型:四六判並製(クータ)
ページ数:112
ISBN:978-4-908568-07-7

遠すぎる距離が淋しいだけ 時の往来、日々の陰陽にひそむ解き得ないこころの揺れ。その揺れの小さな叫喚にそっと手を寄せる。鈴木正枝第二詩集刊行。 薄い闇が忍び寄るころ 初めて気づく そこに月があったということに ほんとうはずっとそこにあった 町も家々もずっとそこに 〔...〕 私は想っている そうやって部屋がひとつ消えたことを そうして そのぶん町は暗くなるのだ どんどん容赦なく暗くなっていくのだ 忘れない 気づかれなかったという現実が 何年も物言わず溜まっていくということを Mよ 私は忘れない ──「陽が落ちて」抜粋 装幀=田代しんぺい