アーカイブ: 刊行物

福島直哉詩集 わたしとあなたで世界をやめてしまったこと

著者:福島直哉
定価:2400円+税
判型:A5変形並製(クータ)筒函入り
ページ数:120
ISBN:ISBN978-4-908568-09-1

波の音はいつまでも鳴り響いているだろう。空はいつまで も青を広げているだろう。やがて誰もいなくなった浜辺に は光や風が届いてくるだろう。そして誰かが残した足跡か らは思いが溢れてくるだろう。わたしやあなたの思いも溢 れてくるだろう。光に照らされて、生きている人々の、死 んでしまった人々の、すべての思いが溢れてくるだろう。 そうして、すべてというすべての思いが風に乗って、これ から生まれてくる人々に向かってゆくだろう。 屈折と断絶、そして邂逅と別離の限りなき反復 ふたつの若い身体に訪れる息詰まる試練を 世界は新たな希望と見なすのだろうか 現代詩の現在に誕生した若々しい恋歌、 福島直哉第一詩集刊行

絓 秀実時評集 タイム・スリップの断崖で

著者:絓 秀実
定価:2300円+税
判型:四六判並製
ページ数:312
ISBN:ISBN978-4-908568-08-4

リベラル・デモクラシーの断崖から世界を照射する 2004年の小泉政権下でのイラク邦人人質事件から2015年の安保関連法案をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化した「リベラル・デモクラシー」のリミット=断崖を示す、現在、最もアクチュアルな批評家・絓秀実の最新時評集! 2016年現在の「戦後憲法」と「民主主義」をめぐる書き下ろし論考(「戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって」)を収録。 文中で言及された出来事や固有名詞等についての、10万字以上に及ぶ脚注を付す。

鈴木正枝詩集 そこに月があったということに

著者:鈴木正枝
定価:2000円+税
判型:四六判並製(クータ)
ページ数:112
ISBN:ISBN978-4-908568-07-7

遠すぎる距離が淋しいだけ 時の往来、日々の陰陽にひそむ解き得ないこころの揺れ。その揺れの小さな叫喚にそっと手を寄せる。鈴木正枝第二詩集刊行。 薄い闇が忍び寄るころ 初めて気づく そこに月があったということに ほんとうはずっとそこにあった 町も家々もずっとそこに 〔...〕 私は想っている そうやって部屋がひとつ消えたことを そうして そのぶん町は暗くなるのだ どんどん容赦なく暗くなっていくのだ 忘れない 気づかれなかったという現実が 何年も物言わず溜まっていくということを Mよ 私は忘れない ──「陽が落ちて」抜粋 装幀=田代しんぺい

近藤洋太評論集 詩の戦後─宗左近/辻井喬/粟津則雄

著者:近藤洋太
定価:2400円+税
判型:四六判並製(クータ・バインディング)
ページ数:352
ISBN:ISBN978-4-908568-06-0

戦後、詩は何を経験したきたのか。 1955年『死の灰詩集』論争で切り開かれた詩の戦後。2011年東日本大震災後の現在まで、詩は何を経験してきたのか。宗左近、辻井喬、粟津則雄、寺門仁、古木春哉、秋山清、吉本隆明、眞鍋呉夫の名と共に語られる詩の戦後の記憶。 装幀=佐々木陽介

米山浩平詩集 四千の通行人

著者:米山浩平
定価:2000円+税
判型:四六判上製
ページ数:88
ISBN:978-4-908568-04-6

詩作者の書いた (不可視)を越えて (無数)から ひとつを救い出さなければならない 遊戯でもなく懐疑でもない 詩史の揺らぎに対峙する真新しい言葉の生成 そこに問われているものは何か……

河口夏実詩集 雪ひとひら、ひとひらが妹のように思える日よ

著者:河口夏実
定価:2400円+税
判型:A5判変型筒函入
ページ数:120
ISBN:978-4-908568-05-3

早いうちに飛び立っていった小鳥が降らせた 雪が中空に舞い、滞る その雪の塊が落ちながらひらいていくのを見ていた 僕らは 道の途中で立ち尽くしていたんだ 夕暮れ時の天空から舞い降りた小さな精霊のよう ニール・ヤング、プレスリー、ジェシ・ウィンチェスターの歌に やわらかな夢幻の抒情が響きあうとき…… 第27回歴程新鋭賞受賞

稲川方人詩集 形式は反動の階級に属している

著者:稲川方人
定価:2200円+税
判型:四六判上製
ページ数:128

未刊詩篇を再編した稲川方人、初めての、そして最後の詩篇集。1990年代以後の現代詩の「抒情」を、傷だらけの時代へと召喚し、多様な声の交叉するその場から眺望される未踏の詩学! 漫画家・ユズキカズの少年像が誘う。