アーカイブ: 刊行物

子午線 原理・形態・批評 Vol.6

定価:2400円+税
判型:B5変形
ページ数:324
ISBN:ISBN978-4-908568-13-8

巻頭インタビューは10代で現代詩手帖賞を受賞し、その後、障害者運動やアナキズム運動に携わり、90年代にはだめ連界隈で活動を展開、仲間たちと早稲田大学文学部前に交流スペース「あかね」を立ち上げた、「詩人でアナキスト」の究極Q太郎。
障害者運動の歴史、当事者研究、べてるの家、相模原障害者施設殺傷事件、80年代アナキズム運動史、アウトノミア運動、だめ連、イラク戦争反対デモ、事件詩論争、サークル詩など、障害者運動から戦後詩の問題 まで 7 万字を超えるロングインタビュー。
今号からはじまる「討議 現代詩の「墓標」」の第一回「60年代詩」。
「わたしは〈六〇年代の詩〉の気風の持続を、負うだろう」とかつて記し、いまもポレミークな姿勢を維持する稲川方人、昨年より「松本圭二セレクション」 全 9 巻が刊行中の松本圭二、第一詩集『零余子回報』にてH氏賞を受賞した新鋭・森本孝徳、三人の現代詩の実作者が、堀川正美、岡田隆彦、菅谷規矩雄、鈴木志郎康、入沢康夫、長田弘、渡辺武信等の60年代に書かれた作品の具体を読み、現代詩の「歴史的現在」を再検討する。

中尾太一 詩集 ナウシカアの花の色と、〇七年(ゼロナナ)の風の束

著者:中尾太一
定価:2500円+税
判型:菊変形上製
ページ数:92
ISBN:ISBN978-4-908568-12-1

重層化された中尾詩学の奥底に潜む抒情の創痍
その新たな展望を示す待望の詩集

鳥の絵の大きな叛旗をかざして
詩は自由の地へ行く
中尾太一のあふれるエレジー
その未踏のカナシミを大声で歌え!

かつて/世界概観バイシクルの車輪が回ると風が吹いていた、太陽の光を少しだけ信じていた虹の青は銀やんまの銀に溶け/突出したさいのうを風の中に送った、二、三、四人、の壊れたペダリングにうきうきした日から、詩がずっと若いよ(「ちからのオリジン、二〇〇七」より)

著者プロフィール
中尾太一(なかお・たいち)
1978年鳥取県生まれ。2006年、思潮社50周年記念現代詩新人賞受賞。2007年、第一詩集『数式に物語を代入しながら何も言わなくなったFに、掲げる詩集』を刊行。詩集に『御代の戦示の木の下で』(2009年)、『現代詩文庫 中尾太一詩集』(2013年)、『a note of faith ア・ノート・オブ・フェイス』(2014年)。

川田絢音詩集 白夜

著者:川田絢音
定価:2200円+税
判型:A5変形判並製
ページ数:82
ISBN:978-4-908568-11-4

川田絢音最新詩集 『雁の世』以後の詩と生に流れた緊密な時のささやき 川田詩学の猶予なき未来が白い光の地平に見える

福島直哉詩集 わたしとあなたで世界をやめてしまったこと

著者:福島直哉
定価:2400円+税
判型:A5変形並製(クータ)筒函入り
ページ数:120
ISBN:978-4-908568-09-1

波の音はいつまでも鳴り響いているだろう。空はいつまでも青を広げているだろう。やがて誰もいなくなった浜辺には光や風が届いてくるだろう。そして誰かが残した足跡からは思いが溢れてくるだろう。わたしやあなたの思いも溢れてくるだろう。光に照らされて、生きている人々の、死んでしまった人々の、すべての思いが溢れてくるだろう。そうして、すべてというすべての思いが風に乗って、これから生まれてくる人々に向かってゆくだろう。

屈折と断絶、そして邂逅と別離の限りなき反復
ふたつの若い身体に訪れる息詰まる試練を
世界は新たな希望と見なすのだろうか
現代詩の現在に誕生した若々しい恋歌、
福島直哉第一詩集刊行

絓 秀実時評集 タイム・スリップの断崖で

著者:絓 秀実
定価:2300円+税
判型:四六判並製
ページ数:312
ISBN:ISBN978-4-908568-08-4

リベラル・デモクラシーの断崖から世界を照射する
2004年の小泉政権下でのイラク邦人人質事件から2015年の安保関連法案をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化した「リベラル・デモクラシー」のリミット=断崖を示す、現在、最もアクチュアルな批評家・絓秀実の最新時評集!
2016年現在の「戦後憲法」と「民主主義」をめぐる書き下ろし論考(「戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって」)を収録。
文中で言及された出来事や固有名詞等についての、10万字以上に及ぶ脚注を付す。

鈴木正枝詩集 そこに月があったということに

著者:鈴木正枝
定価:2000円+税
判型:四六判並製(クータ)
ページ数:112
ISBN:978-4-908568-07-7

遠すぎる距離が淋しいだけ
時の往来、日々の陰陽にひそむ解き得ないこころの揺れ。その揺れの小さな叫喚にそっと手を寄せる。鈴木正枝第二詩集刊行。

薄い闇が忍び寄るころ
初めて気づく
そこに月があったということに
ほんとうはずっとそこにあった
町も家々もずっとそこに
〔...〕
私は想っている
そうやって部屋がひとつ消えたことを
そうして
そのぶん町は暗くなるのだ
どんどん容赦なく暗くなっていくのだ
忘れない
気づかれなかったという現実が
何年も物言わず溜まっていくということを
Mよ
私は忘れない
──「陽が落ちて」抜粋

近藤洋太評論集 詩の戦後─宗左近/辻井喬/粟津則雄

著者:近藤洋太
定価:2400円+税
判型:四六判並製(クータ・バインディング)
ページ数:352
ISBN:978-4-908568-06-0

戦後、詩は何を経験してきたのか。
1955年『死の灰詩集』論争で切り開かれた詩の戦後。2011年東日本大震災後の現在まで、詩は何を経験してきたのか。宗左近、辻井喬、粟津則雄、寺門仁、古木春哉、秋山清、吉本隆明、眞鍋呉夫の名と共に語られる詩の戦後の記憶。
装幀=佐々木陽介

米山浩平詩集 四千の通行人

著者:米山浩平
定価:2000円+税
判型:四六判上製
ページ数:88
ISBN:978-4-908568-04-6

詩作者の書いた
(不可視)を越えて
(無数)から
ひとつを救い出さなければならない

遊戯でもなく懐疑でもない
詩史の揺らぎに対峙する真新しい言葉の生成
そこに問われているものは何か……

河口夏実詩集 雪ひとひら、ひとひらが妹のように思える日よ

著者:河口夏実
定価:2400円+税
判型:A5判変型筒函入
ページ数:120
ISBN:978-4-908568-05-3

早いうちに飛び立っていった小鳥が降らせた
雪が中空に舞い、滞る
その雪の塊が落ちながらひらいていくのを見ていた
僕らは
道の途中で立ち尽くしていたんだ

夕暮れ時の天空から舞い降りた小さな精霊のよう
ニール・ヤング、プレスリー、ジェシ・ウィンチェスターの歌に
やわらかな夢幻の抒情が響きあうとき……

第27回歴程新鋭賞受賞