書籍の説明
社会によって遺棄された汚点、擦れた絵の具、折れた鉛筆の芯、チャコールの屑。線にもなりきれず、ただ不快として投げられた痕跡。その粗野のなかに潜む慎重な粗暴さ、あるいは、投げやりな囁き声をどうか聴き取ってほしい。
強烈な印象をもたらした第一詩集『零時のラッパをぶっ放せ』から8年、第二詩集ついに刊行!
装幀=清岡秀哉
春はリハーサルで終わった、夏はバーモントが攻めてくるだろう、痣だらけの部屋がソフトフォーカスに燃える、寝癖がますますひどくて、さよなら、時候の挨拶よ、「深夜のカフェインから始まるぼくらの蜂起」のために、茎燃ゆ、茎燃ゆ、ってはしゃぐなよ、隙間という隙間に錯乱を産み付けて、これはチャンスなんだろ、目脂が青く発光するのはチャンスなんだろ(「ビジョンメガネ」より)
著者プロフィール
増田秀哉(ますだ・しゅうや)
1987年大阪府生まれ。
詩集に『零時のラッパをぶっ放せ』(七月堂、2017年)。
目次
ダブルシャイン
キョンシー
Sturgeon
slaughtered birds
新小岩のバラード
wanna be a kitchen drinker
虚のレッスン
逆区
踊るピンストライプ
ドライブスルー
a gallon of doom
hopeless shuttle run
ケイドロケイドロ
薬局に降る雪
ビジョンメガネ
No.7
ビバホーム
TWICE
ワタシハヒトバラシダ
遺棄されたものたちのドローイング
キョンシー
Sturgeon
slaughtered birds
新小岩のバラード
wanna be a kitchen drinker
虚のレッスン
逆区
踊るピンストライプ
ドライブスルー
a gallon of doom
hopeless shuttle run
ケイドロケイドロ
薬局に降る雪
ビジョンメガネ
No.7
ビバホーム
TWICE
ワタシハヒトバラシダ
遺棄されたものたちのドローイング